スタンプコンクリートの施工手順|写真と動画で分かる全12工程
2025/09/10
スタンプコンクリートは、天然石やタイルの質感をコンクリートで再現する本格工法です。別名はデザインコンクリートです。
本記事では、施工の流れを全12工程に分け、写真と動画で分かりやすく解説します。
※掲載写真は同一現場の連続記録を基本とします。
※現場条件や用途、勾配、下地によって仕様は変わる場合があります。
目次
- 1 スタンプコンクリートとは?
- 2 施工手順 全12工程
- 2.1 STEP 1 下地づくり 砕石敷設・転圧
- 2.2 STEP 2 型枠の設置 形状と高さの管理
- 2.3 STEP 3 配筋と伸縮目地の計画
- 2.4 STEP 4 勾配とスリットの最終確認
- 2.5 STEP 5 周囲養生 汚れと傷の防止
- 2.6 STEP 6 表面均し・金鏝 平滑度の調整
- 2.7 STEP 7 カラー散布 カラーハードナー
- 2.8 STEP 8 金鏝押え ハードナー刷り込み
- 2.9 STEP 9 スタンプ押し 型押しと目地形成
- 2.10 STEP 10 洗浄と目地出し 陰影の調整
- 2.11 STEP 11 養生 乾燥と通行制限
- 2.12 STEP 12 トップコート仕上げ シーラー塗布
- 2.13 完成
- 3 施工の流れを動画で確認
- 4 手順そのものが価値である理由
- 5 よくある質問
- 6 スタンプコンクリートについてもっと知る
- 7 お問い合わせ
スタンプコンクリートとは?
- 単なる模様付けではなく、耐久性、デザイン性、実用性を兼ね備えた外構工法
- 天然石やタイルの高級感を、低いメンテナンス性と良好なコスト効率で実現
- 雑草が抑えられ、清掃しやすく、日常管理が楽になる
- 駐車場、玄関アプローチ、庭空間など、住宅外構に幅広く適用
施工手順 全12工程
STEP 1 下地づくり 砕石敷設・転圧
将来の沈下やひび割れを抑えるため、砕石を敷き均し、機械転圧で支持力を確保します。
基礎性能を左右する重要工程です。
STEP 2 型枠の設置 形状と高さの管理
完成形状、高さ、排水勾配を型枠で固定します。
曲線や扇形などの意匠にも対応します。
STEP 3 配筋と伸縮目地の計画
用途や荷重に応じ、ワイヤーメッシュなどの配筋と伸縮目地を計画します。
駐車場など荷重の大きい場所で有効です。
STEP 4 勾配とスリットの最終確認
排水計画に沿って勾配、スリット、見切りを最終調整します。
完成後の水はけと使い勝手に直結します。
STEP 5 周囲養生 汚れと傷の防止
隣接する壁面や金物、見切り材を保護テープやシートで覆います。跳ねや粉体の付着を防ぎ、仕上げ面以外の汚損や傷を抑えます。近隣への配慮と清掃時間の短縮につながります。
STEP 6 表面均し・金鏝 平滑度の調整
トンボと金鏝で平滑度を整え、次工程の着色と型押しに備えます。
STEP 7 カラー散布 カラーハードナー
発色と表面強度を高めるカラーハードナーを均一に散布します。天然石の風合いをコスト効率よく再現できます。
STEP 8 金鏝押え ハードナー刷り込み
散布したカラーハードナーを金鏝で表面に刷り込み、発色と強度を安定させます。
STEP 9 スタンプ押し 型押しと目地形成
適切なタイミングでスタンプマットを押し当て、自然な目地と凹凸を形成します。端部は手作業で精緻に処理します。完成イメージが見えるため、安心感にも直結します。
STEP 10 洗浄と目地出し 陰影の調整
余剰粉体を洗浄し、色ムラと陰影を微調整します。テクスチャがクリアに立ち上がります。
STEP 11 養生 乾燥と通行制限
所定期間の養生で強度と美観を安定させます。通行や荷重のかけ方は現場の条件に合わせてご案内します。長寿命化に寄与し、環境面にも良い影響を与えます。
STEP 12 トップコート仕上げ シーラー塗布
専用シーラーで防汚性と耐候性を高めます。艶と発色が安定し、必要に応じてノンスリップ仕様も選べます。安全性と実用性の両立が図れます。
完成
施工の流れを動画で確認
文章と写真に加え、全体の流れをまとめた動画も公開しています。理解が一段と深まります。
より技術的な解説は、関係者向けの専門動画をご覧ください。
手順そのものが価値である理由
- 工程を正しく踏むことで、品質と耐久性を担保できる
- 計画性のある流れにより、無駄ややり直しを最小化できる
- プロセスの可視化によって、安心感と満足感を得られる
- 雑草が抑えられ清掃しやすく、長く美観を維持できる
- 動画公開と実施工写真により、社会的な信頼が高まる
よくある質問
駐車場にも使えますか?
配筋や厚み、目地設計を最適化することで対応できます。荷重条件に合わせてご提案します。
滑りやすくありませんか?
ノンスリップ仕様に対応できます。雨天や凍結時の安全性にも配慮します。
デザインコンクリートとの違いは何ですか?
同じ工法を指す呼び方です。スタンプコンクリートの別称として使われることが一般的です。
スタンプコンクリートについてもっと知る
工法の基礎知識や注意点、デザインの考え方を整理しています。以下のページもあわせてご覧ください。
- 別物件の施工手順も公開しています → スタンプコンクリート施工手順【アパートアプローチ編】
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