スタンプコンクリートの施工手順 パート2|全12工程を写真で解説
2025/09/16
スタンプコンクリートは、天然石やタイルの風合いをコンクリートで再現する工法です。
今回は「アパートのアプローチ」を題材に、施工の流れを全12工程に分け、実際の写真とともに分かりやすく解説します。
※掲載写真はアパートのアプローチでの実施工記録です。
※用途や勾配、下地条件によって仕様が変わる場合があります。
目次
- 1 スタンプコンクリートとは?
- 2 施工手順:全12工程
- 2.1 STEP 1 下地づくり 砕石敷設・転圧
- 2.2 STEP 2 型枠の設置 形状と高さの管理
- 2.3 STEP 3 配筋と伸縮目地の計画
- 2.4 STEP 4 勾配とスリットの最終確認
- 2.5 STEP 5 周囲養生 汚れと傷の防止
- 2.6 STEP 6 表面均し・金鏝 平滑度の調整
- 2.7 STEP 7 カラー散布 カラーハードナー
- 2.8 STEP 8 金鏝押え カラーハードナーの刷り込み
- 2.9 STEP 9 離型剤の散布 リリース処理
- 2.10 STEP 10 スタンプ押し 型押しと目地形成
- 2.11 STEP 11 養生 乾燥と通行制限
- 2.12 STEP 12 トップコート仕上げ シーラー塗布
- 2.13 完成
- 3 施工の流れを動画で確認
- 4 まとめ:手順そのものが価値
- 5 よくある質問
- 6 お問い合わせ
スタンプコンクリートとは?
- 耐久性・デザイン性・実用性を兼ね備えた外構工法
- 天然石やタイルの質感を低コスト・低メンテで実現
- 雑草対策や清掃のしやすさで日常管理がラク
- 駐車場・玄関アプローチ・集合住宅など幅広く活用可能
施工手順:全12工程
STEP 1 下地づくり 砕石敷設・転圧
沈下やひび割れを防ぐため、砕石を均一に敷き込み、機械で転圧して支持力を確保します。
STEP 2 型枠の設置 形状と高さの管理
アプローチ全体の形状と高さを型枠で固定します。集合住宅のため歩行ラインを考慮しています。
STEP 3 配筋と伸縮目地の計画
利用人数や荷重を想定し、配筋や伸縮目地を設計します。
STEP 4 勾配とスリットの最終確認
排水計画に基づいて勾配やスリットを調整します。雨水が溜まらないようにする重要工程です。
STEP 5 周囲養生 汚れと傷の防止
隣接する壁面や金物、見切り材を保護テープやシートで覆います。跳ねや粉体の付着を防ぎ、仕上げ面以外の汚損や傷を抑えます。近隣への配慮と清掃時間の短縮につながります。
STEP 6 表面均し・金鏝 平滑度の調整
スクリード定木と金鏝で表面を均し、次のカラー散布と型押しに備えます。
STEP 7 カラー散布 カラーハードナー
表面強度と発色を高めるカラーハードナーを散布し、天然石調の質感を演出します。
STEP 8 金鏝押え カラーハードナーの刷り込み
散布したカラーハードナーを金鏝で表面に刷り込み、発色と強度をさらに安定させます。
STEP 9 離型剤の散布 リリース処理
型押しの準備として離型剤を散布し、陰影の基調を整えます。
STEP 10 スタンプ押し 型押しと目地形成
スタンプマットを押し当てて模様を形成します。集合住宅のため端部は丁寧に手作業で処理します。
STEP 11 養生 乾燥と通行制限
所定期間の養生で強度と美観を安定化。入居者の安全を考慮しながら管理します。
STEP 12 トップコート仕上げ シーラー塗布
専用シーラーで防汚性と耐候性を高めます。ノンスリップ仕様で安全性も確保します。
完成
施工の流れを動画で確認
写真と合わせて、全体の流れを動画で確認いただけます。
より技術的な解説は、関係者向けの専門動画をご覧ください。
- 他の施工手順はこちら → スタンプコンクリート施工手順
まとめ:手順そのものが価値
- 工程を飛ばさず、品質と耐久性を担保
- 計画的な流れでやり直しを最小化
- プロセスの公開で安心と納得感
- 雑草抑制や清掃のしやすさで長く美観維持
- 写真・動画公開による社会的信頼の獲得
よくある質問
駐車場にも施工できますか?
配筋や厚みを調整すれば対応可能です。荷重条件に合わせて設計します。
滑りやすくないですか?
ノンスリップ仕様で雨天や凍結時の安全性に配慮できます。
デザインコンクリートと違いは?
同じ工法を指す呼称です。スタンプコンクリートの別名として使われています。
お問い合わせ
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