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防草シートと砂利について

防草シートや砂利は、防草シートの材質や砂利の大きさを考えていただくことが良いかと思います。

 

防草シートや砂利は決して飾りではありません。暮らしと手入れを安定させるための層です。

 

 

防草シートはピン止めします

 

(株)グリーンフィールドさん 公式サイト

 

砂利は中間グレードを推奨しています。

 

高価だからではありません。構造が安定しやすいからです。

 

露出での防草シートの厚み・用途・目安

 

防草シートは「ふきん布(不織布)」でも厚みによって性能が大きく異なります。

 

用途や環境に合わせて、耐久性と作業性のバランスを考えて選びます。

 

区分 厚み目安 代表的製品・等級 耐久年数の目安 主な用途・現場判断
薄手クラス 約0.2〜0.3mm(200〜300μ) ザバーン136G 約3〜5年 庭の通路・家まわり。軽く扱いやすいが紫外線劣化が早い。
中厚クラス(標準) 約0.4〜0.5mm(400〜500μ) ザバーン240G 約7〜10年 住宅外構の駐車場に最適。施工性と耐久のバランスが良い。
厚手クラス(業務用) 約0.6〜0.8mm(600〜800μ) ザバーン350G〜380G 約10〜15年 法面・雑草繁茂地帯に。紫外線・踏圧に強く転圧層との相性が良い。露出仕上げ可。
超厚手クラス(特殊) 約1.0mm以上(1000μ〜) ザバーン430G/重交通型 約15年以上 除草困難地など。耐候性・強度とも最上級。露出仕上げ可。

ご提案での選定目安

  • 歩行のみ+砂利敷き → 約0.2〜0.3mm(薄手クラス)
  • 住宅駐車場+砕石転圧 → 約0.4〜0.5mm(中厚クラス)

 

防草シート施工中の様子

 

私どもは薄手以上を基準とし、転圧層や砕石との一体性を重視して選定します。

 

構造

シートの種類ではなく、構造の組み合わせで考えます。

 

下地とシートと砂利と縁の四点で面をつくります。

 

防草シート構造断面図

 

 

基本構成

  • 地面層は、残土を適宜処分し、転圧で面を整えます。
  • 防草シート層は、重ねしろを確保してピンで留めます。
  • 端の納めは、立ち上げて固定し、めくれを防ぎます。
  • 砂利層は、おおむね五十ミリで敷き均し、仕上がり高さに合わせます。

 

素材選びのポイント

誤解されやすい点と実際の考え方を整理します。

 

誤解されやすい点 実際の考え方
シートだけで雑草が防げる。 シートはあくまでも遮光材です。単独では不十分です。
砂利を厚くすれば草が出ない。 厚みよりも締め方と端の納めが重要です。
低価格品でも十分に長持ちする。 薄い素材は劣化が早く、やり直しのコストが大きくなります。
砂利は見た目のためだけに敷く。 砂利はシートの保護層です。紫外線と衝撃から守ります。

理解してほしい一点

当社は構造まで考えて提案しています。

 

その違いを知っていただくだけで、将来の手入れや費用の差が変わります。

 

安さではなく、構造で見るという姿勢を共有したいと考えています。

 

防草シート施工後の全景

 

まとめ

判断の基準は管理のしやすさです。

 

雑草ゼロを目指すより、家の周囲は見た目より維持が大切です。

 

長い目で見て、暮らしやすい構造を選びます。

 

監修:荻野勝幸(一級左官技能士・一級エクステリアプランナー)

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