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スタンプコンクリートとは?基礎知識から業者選びまで、工事歴30年の現役職人が解説します

石材やタイルの高級感と安価で簡易な施工が同時に実現する工法、デザイン性の高いコンクリート工法の一種、デザインコンクリートでできることから実際の施工内容、メンテナンスの必要性など知っておきたい基礎知識をご紹介します!

 

スタンプコンクリートとは何でしょうか?

 

スタンプコンクリートとは?変わらない土間の仕上げに、ひと手間工夫をしただけのコンクリート仕上げ

一般の方にはまだまだなじみのない用語、「スタンプコンクリート」ですが、言葉の意味は単純です。

 

土間のコンクリートに、何らかデザイン意匠性を持たせます、じゃあ何でするのかしら? そうなんです、ハンコを使ってデザインする、すなわちスタンプします。

 

「スタンプ」は、いわゆる「捺印」のこと。「同じハンコを押す・捺印する」行為です。ハンコを押すことを、スタンプするとも言いますね。一枚の紙に、同じハンコを押していけば、同じ模様を簡単につけることができます。

 

このように、「コンクリートにスタンプの要領で、模様やデザインを転写していく」技法を「スタンプコンクリート」と呼んでいます。

 

デザインコンクリート

インナーガレージでの施工

 

スタンプコンクリートは、他にもさまざまな呼び方があります。

 

・プリントコンクリート

・カラーコンクリート

・デザインコンクリート

・プリントコンクリート

・ステンシルコンクリート

 

(※一部は個別の会社によってつけられた商品名というケースもあります。)

 

そのほか、スタンプのように模様をつける以外の方法でコンクリートにデザイン性を付加する技法もあり、その他の技法も含めて「デザインコンクリート」という総称で呼ばれることもありますが、今のところ「スタンプコンクリート」という名称が最も普及しています。

 

スタンプコンクリートで彩るデザインバリエーション

おしゃれ コンクリート

スタンプコンクリートでおしゃれなファザードを演出

 

「高級感があるエクステリアデザイン」というイメージに、天然石や美しいタイルで舗装されたアプローチやカーポートを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

敷石・自然石・天然石・乱形石・平板石・レンガ・タイル・方形石・コンクリート製平板・インターロッキングの表面模様……。

 

これまで、こういった舗装材を用いて外構エクステリアに高級感とオリジナリティを出してきました。もちろん、今でも人気の素材であり、わざわざ石の産地を指定されるお施主様もいらっしゃるほどです。

 

しかし、これらの舗装材は材料自体が高額なものもあり、工事日数もかかるうえ、職人の高い技術力が必要です。新築一戸建ての全体予算を考えるとき、エクステリアに多額の予算を振り向けることは現実的ではありません。

 

そこで登場するのがスタンプコンクリートです。

 

スタンプコンクリートでは、天然石やタイルのような模様を模したゴム製の道具「マット」を用いて、コンクリートに型押ししすることで、まるで本物のような質感・色をコンクリートで再現します。

 

原型のゴム製マットは、実際に本物の敷石や天然石、レンガ、タイルを敷きつめて転写したものです。

 

スタンプコンクリート専門業者であれば、様々なデザイン、好みに対応できる違いがでるよう、数多くのデザイン模様のゴム製マットを取り揃えています。

 

「中世のお城のようなレンガ敷きのアプローチ」も、「日本庭園の重厚な敷石風」も、「現代的なタイル張りポーチ」も、すべてスタンプコンクリートで実現可能です!

 

戸建ての外構・エクステリアのデザインはもちろん、公共施設や商業施設等のランドエスケープデザインとしてもスタンプコンクリートがたくさん取り入れられています。

 

滑り止めの加工がされたマンション駐車場のコンクリート、自動車・歩行歩道通路、通路階段・デッキなど、広いところでは一気に工事が可能なスタンプコンクリートは特に人気です。

 

景観をおしゃれに美しく見せるための商材として、今後ますます広まっていくのではないでしょうか。

 

スタンプコンクリートで解決できるお困りごと

スタンプコンクリート施工前

ビフォー 施工前

スタンプコンクリート施工後

施工後 アフター

 

スタンプコンクリートの「高いデザイン性」をご紹介しましたが、スタンプコンクリートが解決できるのは「安価で高いデザイン性」というご要望だけではありません。

 

・雑草で困っている、草むしりは面倒、草ボーボーはもう勘弁して!

・大雨がふるたびにぬかるみに水溜りができる……

・砂利のままでの長年放置。砂や泥は玄関にまで運ばれて掃除が大変

・駐車場のタイヤが通る部分の土がえぐれて、わだちができてしまう

 

そんなお困り事・悩み事を同時に解決するのがコンクリートです。しかし、これらのお困り事対策に、必ずしもコンクリートを使わなければならないわけではありません。

 

雑草対策であれば防草シートを張る、駐車場であれば、大型機械でしっかりと土圧を掛け、土の空気を締め固めた砕石砂利でも十分問題は解決できます。

 

しかし、せっかく対策をするのなら、機能性だけではなく、デザイン性・意匠性があり、自分の趣味や嗜好にあったものにしたい……!とお考えになる方が増えています。

 

インターネットで、たくさんの「実例」を探すことができるようになり、具体的なイメージを見つけることができるようになったことが大きく影響しています。ハウスメーカーをはじめとして、住まいにかかわる各社がそれぞれの趣味嗜好に合わせた豊富な選択肢を用意しています。実際に家づくりを経験された方なら、「何を選べばいいのかわからない」という贅沢なお悩みを経験されたはずです。

 

ここ十数年で、外装材や塗料の研究開発によって外壁が進化しています。逆に、内装クロスに至っては機能性が付与されるようになりました。開発製造は日進月歩、進化は止まりません。

 

石やタイル・豪華な敷石・大きな石畳・おしゃれなレンガにカラフルなタイル。これらの舗装材(※敷石・自然石・天然石・乱形石・平板石・レンガ・タイル・方形石・コンクリート製平板・インターロッキングは総じて舗装材と呼ばれます)は、国産製品から海外の輸入品まで、これまでも豊富な選択肢がありました。

 

しかし、先ほどもご紹介したとおり、これらの舗装材の中には高級なもの、施工が難しいものが少なくありません。

 

ご自宅のお庭や駐車場、玄関アプローチ通路、エントランス・ご自宅の外まわりを「なにかで固めたい、敷き詰めたい」のならコンクリートが一番丈夫で強くて長持ちします。機能性の面では、従来の「土間コンクリート」だけで充分お困り事やお悩み事は解決できます。

 

しかし、「機能性とデザイン性のバランス」を考えた時、工事専門家の私はスタンプコンクリートを是非ともお勧めいたします。

 

現役の現場の左官職人歴28年、スタンプコンクリート施工歴20年の実績をもとに、自信をもっておすすめできる工法です。

 

スタンプコンクリート施工の流れ

スタンプコンクリート 生コン打設 生コン均し

工事風景 生コンクリート流し込み

 

「スタンプコンクリートの工事はどんな手順で行うの?」と気になる方も少なくありません。

街中で見かけたことがある!という方がもっと増えるとうれしいです……。

 

一般的な土間コンクリート工事の流れ

 

一般的な「土間コンクリート」工事からご説明します。こちらは大きく分けて6つのステップがあります。

 

  • 地盤面の掘削残土処分

地面をコンクリートで覆う場合、そのままコンクリートを流してしまうと当然コンクリートの厚み分、高くなってしまいます。まずは高さを合わせるため、地盤を削って不要な土を取り除きます。

 

  • 下地路盤の整地転圧

ただ地面を掘って高さを合わせただけでは、そのあと重いコンクリートを載せたり、重量のある車を停めたりすると歪みが生じてしまいます。それを防ぐために、下地地面を締めて整地します。こ

 

  • 型枠・鉄筋メッシュ

コンクリートが余計なところに流れ出ないように型枠を設置し、コンクリートの強度を増すための鉄筋をいれます。

 

  • 下地コンクリート・下地モルタル

街で見かける大きなミキサー車が運んでくれる生のコンクリート(生コン)を使い、固めたい部分、敷き詰めたい部分に流し込みます。生コンは短時間の内に硬化し、最後は固まります。

コンクリートはただ流し込んだだけでは、ひび割れや剥離を起こします。適した下地処理が行われていることが重要です。

 

  • 仕上げ最終面

多くの場合、模様のない土間状に仕上げます。

土間コンクリートの場合、白っぽくツルっとしたコンクリート、無機質な表面に仕上がります。

 

メイク・プラスターは、もともと左官業の専門工事業ですから当然多数の舗装材も扱ってまいりました。

今でも、敷石・自然石・天然石・乱形石・平板石・レンガ・タイル・方形石・コンクリート製平板・インターロッキングの工事もお請けしております。これらも、基本的な施工手順は5段階の作業工程の順序です。

 

スタンプコンクリート工事の流れ

 

スタンプコンクリートとは

型を押している施工風景

 

スタンプコンクリートも5つのステップにわかれます。そして、3段階目までは土間コンクリート工事と同様です。

 

1)地盤面の掘削残土処分

 

2)下地路盤の整地転圧

 

3)型枠・鉄筋メッシュ

 

4)スタンプコンクリート

まだ柔らかく、ドロドロ&ふんわりした状態の固まらない時の生コン表面に、色付けします。

そして固まり具合を見計らい、生コン表面に模様だし、つまりスタンプを押す加工をします。

まるでお菓子作りのように、生地に飾りを入れていくような楽しい作業です。

 

5)仕上げ表面

そして最後の工程手順は表面を保護し長持ちさせ、汚れにくくするためのコーティング剤を塗布します。これで完成となり、歩行や車の通行が可能となります。

 

土間コンクリート工事比較すると、4)の工程がたった一つだけ省略されていることになります。

しかし、実はこの1ステップが、施工時間の短縮はもちろん、費用を安くするのです。

 

スタンプコンクリートのご紹介動画で理解

 

メイクプラスターが実際に工事している様子、通常は2日間続ける施工現場での作業を様子を、撮影編集しております。

 

工事の準備から、生コンクリートの流し込み、完成まで、お施主様のご感想も見れます。

 

こちらは、業界関係者様向けの内容で、挿入音楽も一切ありません、専門用語を使って解説しております。

スタンプコンクリート施工後のメンテナンス

スタンプコンクリート 経年後 2011年

10年経過後

 

丈夫で美しさを保ちやすいスタンプコンクリートですが、将来的にはメンテナンスも必要です。

 

劣化の進行は、歩行量、車の通行量、日射時間などの条件によってかわりますが、およそ5年から10年を目安です。

 

歩行面:10

車両通行面(タイヤ接地面が多い):5年から10

カーポートの下、屋根のある面:10年以上

歩行車両通行頻度が多い場所:3年から5

 

仕上げ表面を再コーティングするだけで、出来上がった当時のように美しさがよみがえるのも大きなメリットです。

 

スタンプコンクリート、失敗しない為の施工業者の上手な探し方

左官職人 スタッフ集合写真

私たちが責任を持って工事をします、皆さんどうぞ宜しくお願い申し上げます!

 

「スタンプコンクリートを使ってアプローチを家の外観と合わせたデザインにしたいけれど、どこに頼めばいいのかしら……?」

 

そうお困りの方に、スタンプコンクリート施工業者の上手な探し方をご紹介します。

 

三重県鈴鹿市を中心に、愛知県名古屋市や三重県津市といったエリアでお探しでしたら、もちろん当社「メイク・プラスター」にどうぞ!!交通費を頂戴しますが、その他エリアにも参ります!

 

「スタンプコンクリート工事」は、土木・建築を含めた「建設業」の一部です。建物の大きさや種類によって利用される工法や材料、設備が変わるため、それぞれに「専門業者」が存在します。

 

戸建てであれば、新築工事・改修工事・増築工事・修繕工事・リフォーム工事…といった分類があり、最近ではリノベーション工事が注目されています。

 

しかし、新築だろうと、リフォームだろうと工事に違いがあっても「工事」をする事には何ら変わりはないです。そのような各種工事現場での実務的な作業を生業にしているのが私たちのような専門工事業者です。

 

建設工事には欠かすことのできない材料素材、「コンクリート」「セメント」「モルタル」が使われ、敷き詰められ、固められ、使われる、そこに関わるのがコンクリートを扱える外構エクステリア工事業・左官工事業です。

 

コンクリート打設専門工事業者の中でも、型枠工事を得意とする会社、地盤強化工事を得意とする会社などに分かれます。

 

・「エクステリア・外構工事」全般についての造詣があること

・もともとから職人系であり、特にコンクリートやセメントモルタルの扱いに長けた専門業者

・型や色などの選択肢の豊富さと組み合わせの自由度が高いこと

 

この3点をチェックポイントに、実際の施工現場や完成物件を見せてもらって比較してください!

 

もっと詳しくスタンプコンクリートを知りたい方へ!こちらの記事もどうぞ
スタンプコンクリートの歴史・由来~アメリカから日本へ広がったコンクリートの新しいデザイン

 

スタンプコンクリート施工実績2500件!三重県の施工業者【株式会社メイク・プラスター】のご紹介

 

最後に、私たち株式会社メイク・プラスターのご紹介をさせてください!

 

私たちメイク・プラスターは、三重県鈴鹿市で創業から62年にわたり、外構・エクステリア・左官工事に取り組む専門工事会社です。

 

私は、工事歴28年の職人で、1級左官技能士・1級エクステリアプランナーの荻野勝幸と申します。2000年に本場アメリカで学んだスタンプコンクリートの技術を日本に持ち帰りました。現地視察だけでなく、本場のプロから研修を受け、日本の環境に合う資材を見つけるための調査分析も行いました。当時は建設業界内でさえ、ほとんど知られていませんでした。インターネットを検索しても出てくるのはほんの数ページ。

 

それから二十数年、日本国内ではほとんど知られていなかったベース素材のセメントやコンクリートに応用を利かせた商品素材「スタンプコンクリート」を利用した外構工事の実績数を伸ばし続けています。

 

メイク・プラスターの 工事実績をさらに知りたい方はこちら

 

個人のお客様から店舗やビル、商業施設や公的施設まで、「駐車場・玄関・アプローチ・通路・車路」などの外構エクステリアを中心に、コンクリート・モルタル素材を設計施工で取り入れたご提案・工事提供をしています。

 

・オリジナリティのあるデザインを追求したい

・短い工期で、確実に工事を進めてほしい

・今の悩みを解決するにはどれくらいの費用が掛かるか相談したい

 

こんなご要望に、的確なアドバイスと計画判断作業、高品質な工事でお応えします!

まずはお気軽にお電話・お問い合わせフォーム・無料の資料請求までお問い合わせください!

 

【全国のスタンプコンクリート工事施工業者様へ】

お疲れ様です、こちらのスタンプコンクリート解説ページはリンクフリーです!

よろしければ各地のスタンプコンクリート施工業者として、お客様の役に立つリンク集を作成したいと考えています。ぜひリンクの際はご一報ください!

 

株式会社 メイク・プラスター 荻野勝幸 1級左官技能士、1級エクステリアプランナー

皆様のご要望に、的確なアドバイスと計画判断作業、高品質な工事でお応えします!どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

以上ですが、この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

 

執筆者:株式会社 メイク・プラスター 専務取締役 荻野勝幸 1級左官技能士、1級エクステリアプランナー

 

 

 

 

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