駐車場の砕石、C40とスラグどっちがいい?専門業者が違いを解説
2025/10/03
「駐車場に使う砕石はC40?それともスラグ?」と迷う方は多いです。
どちらも転圧で締まり、駐車場の下地として利用できますが、性質や見た目、コストに違いがあります。
ここでご紹介する砕石は、いわゆる化粧砂利ではなく、転圧して締固める構造用の下地材です。
敷きっぱなしではなく、転圧して締固めるため、歩行や車の乗り入れでもザクザクせず安定した仕上がりになります。
C40砕石とは?
C40砕石は、天然の石を砕いた標準的な砕石です。
- 色調:明るめ〜薄いグレー
- 均質で安定した品質
- 角が立ち、転圧すると、そこそこ締まる
- 仮設駐車場・道路工事・造成などで一般的に使用
デメリット:数年で表層が減り、継ぎ足しが必要になることがあります。大雨や冠水時には流出リスクもあります。
スラグ砕石とは?
スラグ砕石は、鉄鋼を製造する過程で生まれる副産物を砕いたリサイクル砕石です。
- 色調:薄い灰色、雨で濡れると黒っぽく見える
- リサイクル資材で環境配慮に優れる
- 地域によっては材料コストを抑えやすい
- 転圧するとよく締まる
デメリット:見た目や色味に好みが分かれます。施工直後は白い粉が車や道路に付着することがありますが、数週間で落ち着きます。
C40とスラグの違いを比較
| 項目 | C40砕石 | スラグ砕石 |
|---|---|---|
| 原料 | 天然石 | 鉄鋼副産物(リサイクル) |
| 色味 | 明るめのグレー | 薄い灰色(湿ると黒っぽく見える) |
| コスト | 標準〜やや高め | 地域次第では安価 |
| 環境性 | 天然資源を使用 | リサイクル資材で環境配慮 |
| 耐久・締まり | 安定した品質、転圧で良好 | 適切な転圧で実用上問題なし |
| 見た目 | 標準的でクセがない | 黒っぽい印象が出やすく調和は要確認 |
| メンテ性 | 経年で継ぎ足しが必要 | 初期に粉が出るが徐々に落ち着く |
どんな人にどっちが合う?
◆ C40砕石がおすすめな方
- スタンダードな安心感を重視
- 明るい色味の仕上がりを求める
- 予算に余裕がある
- そこそこ地面を固めたい
◆ スラグ砕石がおすすめな方
- 初期コストを抑えたい
- 環境配慮型の資材を選びたい
- 色味の個性(灰色〜黒っぽさ)を許容できる
- しっかりと地面を固めたい
まとめ
C40砕石もスラグ砕石も、駐車場の下地材として実用性があります。
違いを理解し、立地・目的・ご予算に合わせて選ぶことが大切です。
メイク・プラスターでは、施工事例や展示場での実物確認を通じて最適な砕石選びをサポートします。
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この記事の執筆・監修
株式会社メイク・プラスター 代表取締役 荻野 勝幸
三重県鈴鹿市を拠点に、左官・外構・スタンプコンクリートを中心とした施工に60年以上携わる。 現場で培った経験をもとに、素材の性質や施工技術を「一般の方にも分かりやすく」伝える活動を行う。 Googleビジネスプロフィール・YouTube・自社ブログを通じ、外構の正しい知識発信を継続中。









